ハラスメントにならない人事評価のポイント

オフィスの窓辺にグリーンの鉢植えが置かれている。窓が少しだけ開かれていて、さわやかな光が室内に差し込んでいる。

4月に入り、色とりどりの花々も咲き始めて、なんとなく気持ちまでウキウキしますね。

 

オフィスではフレッシュな新入社員に刺激を受けつつも、部下をもつ人は身の引きしまる思いをされていることでしょう。

最近は、従来のような管理職でなくとも「チームリーダー」といった肩書で部下をもち、人材マネジメントを行う人が増えてきています。

 

そのため、部下をもつにあたって必要な法律上の知識を身に付けさせたい、基本的な事項を押さえてもらいたい、と経営者の方から伺うこともあります。

部下をマネジメントする立場になると、部下の人事評価を行う機会も多くなりますが、知識が足りないためにいわゆるセクハラやパワハラ、マタハラとなってはいけないから、とのことでした。

 

そこで今回は、ハラスメントにならない人事評価のポイントをみていきたいと思います。

  1. 人事評価を正しく行うための条件
  2. 部下の年休をどう取り扱うか?
  3. 妊娠、出産した社員への対応

しっかり確認して、すっきり新しい年度のスタートをきりましょう!

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新入社員への指導がパワハラにならないか心配です

真心のハートを運ぶ車のクレイ模型がデスク上に載っている。その背面に観葉植物のグリーンが爽やかさを添えている。

新年度のスタートを目前に、新入社員の受け入れ準備で忙しい時季ですね。この季節によくいただくのが、「新入社員への指導がパワハラと受け取られないか、不安感がある」というご相談です。

 

上司や先輩社員は、単に部下へ業務命令をすればよいというものではありません。就業規則を守ってコンプライアンスにかなった命令を出し、職場を円滑にマネジメントする責任と義務があります。

 

また企業社会での通念としても、部下を持つ社員には、新人や後輩社員へ職場における仕事のやり方、職場のルールやマナーについて指導・教育することが求められています。

 

ですから部下のモチベーションを落とさないよう、どんな言動がパワーハラスメントとなるのか、事前に把握しておきたいと思われる管理職、マネジャーやリーダーの方がたくさんいらっしゃるのだと思います。

 

そこで今回は、

  1. なぜ会社がパワハラ対策をしないといけないのか
  2. どこまでが教育指導でどこからがパワハラになるのか
  3. どんな言動がパワハラになるのか

これらについて確認していきましょう。

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紹介採用で社員にインセンティブを与えるときの注意点

白いパソコンのキーボード。その上に観葉植物の葉が3つ。白と緑色のコントラスト。

大手企業ではAIやIoTの導入で業務の効率化を進める動きがあり、それを受けてIT技術者の求人も増加傾向にあるようです。専門分野に詳しい即戦力を獲得するため、企業の規模を問わず採用競争は厳しくなりそうですね。

 

人手不足の時代、IT人材に限らず人材確保に頭を悩ますケースは多いかもしれません。

そこで採用方法を広げるために、社員が自分の知人や友人を紹介する「紹介採用(リファラル採用)」を検討する企業もみられます。

 

会社としては何とかして人材を確保したいので、協力してくれた社員にインセンティブを与えて紹介採用を促進したい思いがあるかもしれません。

 

けれど何をもってインセンティブにするといいのか、またそれは法律に適っているのか、判断に迷うこともあるのではないでしょうか。

今回は、紹介採用に協力してくれた社員へのインセンティブについて、実務上注意しておくべき点を確認していきましょう。

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インターンシップ実施で気をつけたい3つのポイント

パソコンのキーボードを操作するインターンシップ生の指先。

インターンシップを検討中の会社さんからご相談がありました。

 

「最近は『思っていたような仕事じゃなかった』と、あっさり辞めてしまう新人もいるんです。だからインターンシップで職場の雰囲気やうちの仕事内容を知ってもらいたい。実習内容は見学とか体験的なものにして、日当もアルバイトくらいでと考えています。もし学生さんがケガでもしたら労災になりますか?」

 

インターンシップとは、学生に職場体験の機会を提供する制度のことです。

大学生がインターンシップに参加する時期は3回生の春・夏の長期休暇中に多く、ちょうどこの夏、実施中の会社さんもあるかもしれませんね。

けれど採用を意識してインターンシップを検討しても、気がかりな点があって実施には至らないケースも多いようです。私がよくお聞きする悩みは次の3つ。

  1. インターンシップ中のケガは労災になる?
  2. インターンシップでミスマッチを防ぎたいが実施する余裕がない
  3. そもそもインターンシップ生が集まるかどうか不安

今回はこのあたりについて具体的にみていきましょう。

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採用面接でやってよいこと、やってはいけないこと

採用面接にやってきた求職者に、ホワイトボードの前で説明する女性の人事担当者。

ボーナス(賞与)といえば、最も注目されるトピックは「支給額の多い・少ない」だと思っていましたが、実は「会社員が転職を考えるタイミング」でもあるのだとか。まさに今ですね。

 

企業の採用ニーズを年間でみてみると、一般的に3~4月、9〜10月に新規求人が増えるようです。年度の区切りで退職する人の欠員補充や、下半期からの新規事業のスタートによる人材獲得で採用ニーズが高まるのでしょうね(これにあわせて転職を考えるのでしょうか?)。

 

企業の求人が増加していて、有効求人倍率もバブル期並みの水準である現状を踏まえると、下半期に向けて採用募集を予定しているのなら、今の時期から準備しておいても遅くはないでしょう。

 

採用活動については会社に広い裁量が与えられていますが、無制限に採用の自由が認められているわけではありません。そのため「採用面接でやってよいこと、やってはいけないことの違いがわからない」と悩んでいる採用担当者も多いかもしれません。

 

そこで今回は採用活動における注意点を確認していきましょう。

スムーズに適切な人材を迎える準備を始めませんか?

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社員が会社で働きたくなる5つのメリット

パッチワーク模様のハート形が5つ、クリップ留めされている。

先日の記事では、会社組織で働く意義やメリットがきちんと社員に伝わっていますか?ということをお話ししました。

今回は、社員が会社で働きたくなるメリットとは具体的にどんなものがあるかについて、お伝えします。

 

メリットとして一番わかりやすいのは給料ですが、単にベースが高いというだけではその効果は持続しません。給料の高さにひかれて入社しても、やがてそれは普通で当たり前のこととして慣れてしまうからです。そこにしかメリットを感じていなければ、やる気を掻き立てるものがなくなってしまい、パフォーマンスも上がらず、離職に至るケースもままあります。

ではどうすれば、社員に会社で働くメリットを感じ続けてもらえるのでしょうか。

 

社員が会社で働きたくなるメリットは、給料に関することも含めて5つあります。

これらの要素がうまく機能すると、社員は働きがいを感じやすく、企業の価値を高めることができます。

詳しくみていきましょう。

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採用に困らない会社の共通点

表彰台のように積まれた積み木。1、2、3の文字をかたどったフェルトが貼られている。

「今は本当に人を採るのが難しい」

採用に関する悩みを、経営者の方からよくお聞きします。

 

詳しくお聞きすると、「学生は会社ランキングに掲載されるような会社にしか入りたがらないし、中途者だとより高い給料をもらえる会社に入りたい、としか考えていないから」とのことでした。

 

確かに世間では何に関しても、「自分らしさ」「ありのままの自分」といったキーワードがもてはやされているのに、会社選びにおいては、昔からの伝統的な会社ランキングや給料の多寡だけが選択基準となるのは、なんだか不思議な気がしますね。

 

やはり会社ランキングにおけるランクアップや、多額の給料を提示しなければ、採用活動は困難を極めるしかないのでしょうか?

 

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派手なネイルを理由に部署異動させることはできるか

ラインストーンや派手な花のネイルアートを施した爪先。バックに禍々しいほど華やかな花。

ある営業職の女性社員は、「ストーンをあしらった派手で立体的なアートで」「濃色の」「長すぎる」ネイルで毎日仕事をしている。

 

取引先を回るのに、爪が派手すぎないか?

あんなに長くて、ゴテゴテした飾りが爪についていて営業車の運転に支障はないか?

取引先からも「こんな子に仕事を任せてもいいのか?」と印象も良いとはいえない。

営業職で採用した社員だが、対外的な対応がない他の部署へ異動させたい。

異動が無理ならせめて処分(ペナルティー)したい・・・

 

こんなご相談をいただくこともあります。

ご相談のメインは、営業職で採用した社員の異動に問題があるかどうかです。

けれど仕事に関わることとはいえ、今どきのファッションとして許容するべきなのか、注意してもセクハラととられないか、など問題の扱い方について悩みは深くなるようです。

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募集広告の給料額を必ず支払わないといけないですか?

赤を基調とした文房具。ホッチキス、モノサシ、ノート、赤ボールペン、クリップなど。コーヒーの入ったマグカップ。

人手が足りない今の時代、より熱心に働いてくれる人に来てほしいので、求人広告に載せる初任給を高めに設定したい、とのお話をよくお聞きします。

 

いちばん大切なのは、自社の支払い余力(能力)を考えることです。

けれどたとえば求人広告における初任給に「課長職と同等の給料を支給」と記載したものの、実際に支給するのは同社の課長クラスの平均を下回る最低ランクだとしたら。

 

この求人広告と現実の待遇の差に、法律的な問題がないかが気にかかるところです。

今回は、このあたりを詳しくみていきましょう。

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本当に若手男性社員を採用する必要があるのか?

男性用のリクルートスーツとかばん。

「本当は男性社員を採用したいと思っているが、給料が見合わないのか応募がない」

「できれば30代までがいい」

 

会話のなかで経営者の方からよくお聞きする内容です。

退職者の補充を行いたいとのことですが、前任者が「30代男性社員」であったのでそれ以外の選択肢を考えるまでもなく、男性社員を採用したいと考えられたのです。

けれど担当する仕事の内容をよくよく見直してみると・・・?

 

実は、年齢や男女の性別関係なくできる仕事が多いこともあります。

「この仕事は30代男性社員が担当する仕事だ」というのは、もしかすると単なる思い込みなのかもしれません。


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人手不足を乗り切る再入社制度のポイント

白を基調としたスタイリッシュなオフィスのデスク。パソコンと花びん。

景気が回復基調にあって、どの業界でも人手不足でなかなか採用が難しい、との声をよくお聞きします。

ですから、結婚・妊娠・出産・介護などのライフイベントで退職した、有能な社員に職場復帰してもらいたい、と考える企業は増えてきているようです。

 

確かに自社で働いていた経験者であれば、扱う商材から社内の雰囲気まで理解していますし、会社にしてもすでに本人の性格やスキルを把握しているので、頼りになる働き手です。

 

最近は再入社について制度化した会社も、見受けられるようになりました。そこで今回は、再入社制度を設ける際に考えておきたいポイントをみていきましょう。

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幹部社員や専門職社員の能力不足への対応は

専門書が積まれた前に花が一輪。

顧客のさまざまなニーズに応えるべく多忙を極め、マンパワーも足りないなか、現場で時間をかけて人を育てる余裕がないため、幹部社員や専門職の社員を中途採用する場合もあるかもしれません。

 

けれど期待したような能力の発揮はみられず、業務への適性もどうも疑問を感じる・・・

ただでさえ人員の余裕がないのに、雇い続けるのは難しい・・・

 

幹部社員や専門職社員の能力不足に、どのように対応すればよいのでしょうか。今回は、とるべき会社の対応についてみていきましょう。


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試用期間の延長で判断を先送りにしていませんか?

青空に白い雲。はてなマークの雲が浮かんでいる。

社員を採用したものの、当社に合った人材なのか実は自信がない。

だから試用期間は長い方がいいに違いない。3か月?いや6か月にしよう・・・

 

【―6か月後―】

来週には試用期間が終わるが、本採用してよいのかピンとこない。

あともう少し時間があればわかりそうな気がするので、期間を延長することにしよう・・・

 

「いまいち(本採用の)決め手に欠ける」程度では、本採用拒否の十分な理由といえません。この状況で試用期間を延長しても、問題を先送りにしているだけかもしれません。


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