採用のミスマッチを少なくするには実際の仕事ぶりで判断する

ノートパソコンの前に置かれたビジネスグッズ。ファイル、手帳、メモ帳、ボールペン、イヤホン、ダブルクリップ。コーヒーマグ。

入社して半年の社員から退職したいとの申し出があった。希望して入社したものの、実際に仕事してみるとやりたいことは別の仕事だとわかり、これからその仕事に向けて勉強したい、とのことだった。このままではマンパワーが足りないので、欠員補充のためにまた駆け回らないといけない。ミスマッチをなるべく避ける方法はないものか・・・

 

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正社員の採用者数を絞り込んでいる企業では、特に採用段階でのミスマッチを少なくする必要性が高くなります

とはいえ、面接や試験ではその仕事への向き・不向きを(企業も働き手も)十分に把握できないもの。

 

実際に仕事をやってみることで、企業と働き手の双方ともみえてくるものはあるのではないでしょうか。そのため、実際の仕事ぶりによって判断し、選考を行うこともひとつの方法です。

そこで今回は、適性や働きぶりを実際にみて、採用のミスマッチを少なくする方法について、「中途採用者向け」「新規学卒者(学生)向け」に分けて、詳しく確認していきたいと思います。

中途採用者の働きぶりをみるには

ミモザの花とウェルカムボード。

中途採用者の実際の働きぶりをみて、正社員としての採用を判断するには、2段階の採用制度を設けるという方法があります。

 

この採用制度では、自社で直接募集を行い、将来的には正社員としての選考・採用の対象となることを目的に、企業・働き手(求職者)の双方にとって試用期間的な意味合いで、当初はいわゆる「契約社員」として、1年以内の雇用期間を定めて雇用するものとします。

 

そして、その後1年以内の雇用期間が終了する前に、企業が「正社員としての選考に応募する意思はありますか?」と本人に意思確認を行います。正社員としての選考に応募する意思がある場合は、本人に改めて応募エントリー(求職申込み)をしてもらいます(←後々のトラブル防止のためこのプロセスは重要です)。

 

そして、1年以内の雇用期間中の勤務状況、スキル、仕事への適格性等を考慮して、正社員として採用するかどうかを決定するための選考を行うことになります。つまりこれは、従来からミスマッチを避けるため行われてきた「試用期間」のエッセンスを、「契約社員」としての有期雇用契約に加味したものといえます。

 

働き手としては、自分の本当にやりたかった仕事なのか、社風に合っているかどうかなどを、1年以内の有期雇用期間中に実際に働いてみて、確認することができます。企業にとっても、有期雇用期間と明白にすることで、ある程度の人数を一挙に正社員としてふさわしいかどうか判定することができます

新規学卒者(学生)の働きぶりをみるには

ボールペンを握りしめメモをとるビジネススーツの女性。新入社員。

新規学卒者(学生)の実際の働きぶりをみて、正社員としての採用を判断する方法として、インターンシップ制度があります

 

インターンシップ制度とは、ざっくりいうと、「学生が在学中に、選考や将来のキャリアに関連した就業体験を、企業において行うこと」をいいます。

 

よって本来は、地域や産業界の協力のもと、学生が働くことの意義や職業についての理解や知識を深められるように、職業体験学習を実施するものです。

 

とはいえ、場合によれば、職業体験学習からその実習先の企業の応募に応じて選考→採用、という流れも可能です。

そこで、インターンシップの受入れ企業としてもこれを利用して、採用選考の方法のひとつとして、制度化するケースもみられます。

この場合、民間の職業紹介事業者や学校の紹介がなければ、インターン学生への応募勧誘をしてはダメだというわけではなく、企業の自由募集として問題ありません

 

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募集や採用では、法律上定められた労働条件を明示することはもちろんですが、それにプラスして、応募者が知りたい情報をできるかぎり提供することが大切です。

 

「応募者が知りたい情報」とは、入社後に担当する仕事だけなく、将来のキャリアの可能性、キャリアアップの機会、企業の経営方針などが含まれます。

また、プラス面の情報だけでなく、マイナス面(仕事の厳しさなど)の情報をも提供するほうが、入社後の定着率や会社に対する満足が高くなることが、研究で明らかにされています。

 

応募者に「(マイナス面を聞いても)それでもここで働きたい!」と思ってもらえるよう、リアルな仕事観を伝えられるようにしたいですね。

桜の小枝。紅茶の入った桜色のカップ&ソーサ。花型のお皿に添えられたクッキーと桜の花。

社会保険労務士高島あゆみ

■この記事を書いた人■

社労士事務所Extension代表・社会保険労務士 高島あゆみ

「互いを磨きあう仲間に囲まれ、伸び伸び成長できる環境で、100%自分のチカラを発揮する」職場づくり・働き方をサポートするため、社会保険労務士になる。150社の就業規則を見る中に、伸びる会社と伸びない会社の就業規則には違いがあることを発見し、「社員が動く就業規則の作り方」を体系化。クライアント企業からは積極的に挑戦する社員が増えたと好評を得ている。

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伸びる会社の就業規則作成コンサルティング。ノートパソコン、スマホ、ペン。ピンクの付箋。
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