先週8月22日に、吹田商工会議所建設部会の主催による「人材採用セミナー 若者をGETする」に登壇しました。
参加者のみなさんは、建設業の経営者や管理職の方々でした。
建設業界では高齢化と若者離れがみられるなか、人材の確保は業界的に大きな課題と言えます。
特に重視したいのは、若年層の人材です。
そこで「欲しい人材を獲得するための採用コンセプトの作り方」をテーマに、具体的な事例を交えてお話しさせていただきました。
というのも、採用コンセプトの作り方と伝え方を知らないせいで、せっかく魅力のある企業なのに、広告費のロスや採用のミスマッチといった問題が起きているからです。
いま世間で大注目の働き方改革は、これから例外なく建設業界にも影響してくるでしょう。
仕事のやり方もIT機器の導入で変わりつつあります。政府が、ドローンの商用ルール作りを始める意思を明らかにしたことにより、インフラ点検などでこれから導入が進んでいくでしょう。
このように建設業界を取り巻く環境は、少しずつ変わってきています。
これからの動向を見極め、課題が何であるかを見出し、解決していくことが大切です。
大阪での直近の大きな動向といえば、2025年に開催される大阪・関西万博です。
万博の開催で交通インフラの整備が急務になる、そこで仕事がどんどん増えても、その仕事をこなす人がいなければ、業績を上げることはできません。
働く人がいなければ、会社が発展していくことはできないのです。
参加者の経営者の方が、「会社に必要な経営資源のことを『ヒト・モノ・カネ』というが、あれは違う。ホンマのところは『ヒト・ヒト・ヒト』。人がいちばん大切。」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。
若い人が建設業界を「仕事がきつい」と敬遠しているむきは、もしかするとあるかもしれません。
確かに、仕事の性質をみると、体力的にある程度きついことはあります。
けれど、建設業界以外の企業でも「きつい」仕事はたくさんあります。
ノルマがきつい、人間関係がきつい、膨大な報告書作成がきつい、など・・・「きつい」とは個人的な主観によるものだからです。
ですから、採用コンセプトを明確に打ち出して、建設業界で働くイメージを正しく伝えることで、他業種に行こうとする若い人材を呼び戻すことは十分可能であることを、セミナー内でお伝えしました。
■この記事を書いた人■
社労士事務所Extension代表・社会保険労務士 高島あゆみ
「互いを磨きあう仲間に囲まれ、伸び伸び成長できる環境で、100%自分のチカラを発揮する」職場づくり・働き方をサポートするため、社会保険労務士になる。150社の就業規則を見る中に、伸びる会社と伸びない会社の就業規則には違いがあることを発見し、「社員が動く就業規則の作り方」を体系化。クライアント企業からは積極的に挑戦する社員が増えたと好評を得ている。
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