こんにちは、社労士事務所Extension 代表・社会保険労務士の高島あゆみです。
就業規則や人事制度のコンサルティングをしていると、大学時代の部活動で熱中したギターマンドリン・オーケストラを思い出します。各パートが息を合わせて同じ目的に向かわなければ、めちゃくちゃな演奏になります。とはいえ、一人ひとりが精いっぱい音を出して主張しなければ、ショボい演奏になってしまいます。みんなが個性を出しながら、ひとつにまとまり、目的へまい進することの大切さを実感しました。
コンサルティングの現場に置き換えてみても、会社を伸ばすには社員のチカラをひとつに、業績へ結びつけることがとても大切である、と痛感します。
そこで、各種コンサルティングやセミナー活動を行うなか、私が注力しているのが「伸びる会社の就業規則作成コンサルティング」です。
就業規則といえば、「法律で決まっているもの」「学校の校則みたいなもの」と思っている人が多いので、「就業規則で会社を伸ばすことができるのか?」と疑問に思われるかもしれません。また、「就業規則なんて雛形のコピペで十分では?」との声もあるかもしれません。
実は、ほとんどの会社が就業規則を活用できていないのは、雛形通りの法律についてしか書けていないからです。
職場のワークルールである就業規則が、雛形通りの内容のままだと、企業の個性や柔軟性が失われてしまいかねません。不測の事態が発生したとしても「こうしなければならない」「こうするしか他はない」と、本来やらなければいけないことが見送られたり、逆に不要不急のムダな仕事が発生したりするでしょう。それが習慣化されると、長期的な会社の業績の伸びにつながりません。今のような”先の見えない時代”で必要なのは、計画通り(雛形通り)に実行することより、柔軟に対応していくことなのです。
伸びる会社を目指すための「柔軟な対応」とは具体的にどういうことなのでしょうか。それは、過去のあゆみ、現在の職場の実態、今いる社員の個性、そしてこれからの事業の目的や人材育成の方針にマッチした「仕組み=就業規則」を考えることです。なぜなら就業規則は、労働時間・休日・賃金などの、人材マネジメントにおける要諦で構成されているからです。
「伸びる会社の就業規則作成コンサルティング」のなかで、忙しい日常でなんとなく違和感を感じながらも、見過ごしていた潜在的な組織の課題を発見され、その課題に真っ向から取り組まれた企業は、会社と社員が向かう目的をひとつにますます業績を伸ばしています。
法律によってつくらないといけないから・・・とせっかく就業規則をつくるなら、会社を伸ばすために活かしませんか?
「伸びる会社の就業規則作成コンサルティング」のなかでめざす目的は、単なる「就業規則の作成」で終わらず、コンサルティングで職場の現在と過去を検証しながら、向かうべき事業の目的を明らかにし、社員の個性を活かしたこれからの人材育成のあり方を構想することです。当事務所ではそれが、会社の未来につながる優先すべき大切なプロセスだと考えています。
今も昔も大切にしている設立の企業理念は変わらなくても、仕事のやり方や方法は時代や環境で変わっていきます。その当時としては適切な方策で有効であっても、時代が変わったり情勢が変わったりすると、著しく有効性が下がってしまうからです。
当事務所ではコンサルティングを通じて、経営者の考え方や価値観、会社のあゆみ、社風を大切にしながら、社員のチカラを育て、これからの”先の見えない時代”においても会社を伸ばす「仕組みづくり」をいつも応援しています。